コアについて

理想的な人生を生きるために必要なこと

何か不安なことがあると、それを避けるための努力をしようとしてしまいますね。

お金がないから働かなくちゃ、とか

叱られたくないから言われた通りしなくちゃ、とか

嫌われたくないから優しくしなくちゃ、とか。

なんらかの形で誰もがこのようなことを無意識にやっていると思います。

感情が大きく揺れるとき

私たちは普段、無自覚でいろんな選択をしています。

様々な要因があって、結果として思考や感情、感覚などが浮かび上がってきますが

それを深く理解できていれば、今の判断が自分に相応しいものかどうかを間違えることはないでしょう。

しかし、悩みや問題に振り回されているようなときは、

感情がとても大きく揺れるので、つい不安を避けたくて

「○○にならないようにしよう」と、無意識の恐れをベースに行動を決めてしまいますね。

悩みを感じているとき私たちは、過去の経験から蓄積されたデータを元に

目の前のことを判断しています。

まだ、何も起きていない今の状況を

過去にこんなことがあったから、きっと、こうなるだろうな・・・と

いつも通りの結論を導き出し、不安になっているのです。

だって・・こうなるに決まっているでしょ?と

疑いようもないくらい信用してしまいます。

好ましい結論なら良いですが、嫌なものならば、

一生懸命それを避けようと潜在意識は身体を使ってフル稼働で教えてくれます。

恐いよ~、危険だよ~、避けようよ~、と。

その結果が、嫌な気分や不安や恐れの感情、身体のこわばりなどを引き起こします。

潜在意識はイメージしたこと(信じていること)を、瞬時に創造してくれるので身体の反応が起こります。 

これを私たちは嫌うのですね。

わーお金がないー!

わー怒られるー!

わー嫌われるー!

と、潜在意識がデータによって導き出した反応を真実だと思い込んで

それを回避するような選択をします。 

それは、自分が心から求めているモノとは違うのです。

思考は、巧妙に私たちの気持ちを勘違いさせてくれます。

恐れの回避のために選択していたとしても、

私はこれが好きなはず、求めているはずだから、選択しよう!

と、過去の習慣によって慣れたものを好きなはずであると思い込まされます。

慣れたものは、未来が想定できるので安心であり、気持ちが落ち着くので、好ましい感情が生まれますね。

すると、それが自分の求めているものだと思い込んでしまうこともあるでしょう。 

この感覚を取り違えないようにするには、普段の過ごし方が大切になってきます。

同じ習慣が繰り返されることによって、導き出された数式が当たり前に再現され続けます。

一旦、この習慣を切る必要があります。

自分の中から自動的に浮かび上がってくる感情を疑ってみることが大切です。

しかし、それは本音じゃないよ、と言われたところでなかなか信じられないものですね。

感情とコアな感覚との違いを見極める必要があるのです。

コアを見つける時間を増やす

自動的に浮かび上がる思考や感情に振り回されているとき、

考え方を変えようと、思考に力を入れても身体の反応は変わりません。 

潜在意識の知識を理解していたとしても、

不安や悩みなどに繋がる無意識の反応が浮かんでしまいます。 

浮かび上がる思考や感情は無意識の状態が大きな影響を与えています。

なので、考え方や視点を変えようと努力することは、

狭い領域である、思考から無理やり力を加えているだけなので影響力がとても小さいのですね。

だったら、状態から変えていけば良いのです。

コアな状態になれば良い、と分かっていても、

不安なときにコアな状態を自ら創り上げるのは、慣れていないと難しいかもしれません。

そのため、普段からコアに触れておく必要があります。

どんなに困ったときでも、不安が浮かんでどうしようもないときでも、

私たちはほんの一瞬、気持ち良いな、きれいだな、と感じるときがあるばずです。

とても落ち込んでどうしようもないときでも、お腹が空いたなと感じたら、

自分の中にある生きる力に感動するかもしれません。

会社に行くときストレスが大きくてしんどかったとしても、

朝日がきれいに差し込んだ瞬間、見とれるかもしれません。

素直に浮かび上がる純粋な感覚は、理由がないですよね。 

コアな感覚とは、ただ喜びを感じる感覚なので、それが好きである理由が存在しません。

このコアな感覚を見つけたとき、

・自分はそこに何を見いだしているのか?

・何に感動しているのか?

をイメージしてみてください。

コアな感覚とは、古い過去の習慣と違い、定着しにくいものです。

効率よく潜在意識が再現はしてくれないのです。

わ~気持ち良い、という感覚を定着させて、いつでも取り出し可能な状態にするには

味わった感覚を思考で捉えてみる行為が必要なのです。

感覚は言葉にした瞬間、ズレを感じるかもしれませんが

言葉にすることで呼び覚ましやすくなるのです。

コアな自分に触れることに慣れていけば、わざわざ言葉で捉えなくても良いですが

私たちには不慣れなものは顕在化しにくいというシステムが働いています。

コアな状態を呼び覚ますことを習慣化するためには

小さな喜びを感じたときに、何に感動したのか?を

自分自身に一旦、問いかけてみることはとても効果的なのです。

コアな自分として選択するとは?

選択が行動を決めます。

実際の行動が何らかの結果を創ります。

それが目の前の現実ですね。

過去の習慣化によって選択する人生を生きるのか?

コアな自分によって選択して生きるのか?

その結果としての現実を受け取っています。

過去の習慣化で選べば

過去の繰り返しのような人生を創造するでしょう。

コアな自分として選べば

コアな世界観を創造するでしょう。

仕組み上はとてもシンプルで、誰もがこのシステムの上で生きています。

つまり、不安だから、恐いから、と選択した行動を続けることで

何も好ましい変化は起こらないということです。

コアな自分として選択することで、過去と切り離すことができます。

それは、今までの自分が信じていた常識を超えるような世界を創造します。

そのためには、

小さな喜びを感じたときに、

そこに何を見出しているのか?何に感動しているのか?をイメージすることで

呼び覚ましやすくする必要があるのですね。

例えば私は、朝起きた時に部屋の中に朝日が差し込んでいると、喜びが広がります。

そこに何を見ているのか?を自分に問いかけてみると、

希望、明るさ、解放感などを感じ取り、それに感動しているのです。

それは、自分自身の明るい希望や解放感を映し出して、心地良く感じているのですね。

これが私のコアな世界観の一部です。

ということは、これを基準にして選択をしていくことで、

コアな自分として生きることに繋がっていきます。

何かモノを購入しようとしたときにも、そこに明るい感覚や解放感を感じているだろうか?

コミュニケーションの取り方も、明るさや解放感を大切にしているだろうか?

仕事でも、解放的な感覚で行っているだろうか?

文章の書き方にしても、解放的な表現を人々と共有しようとすれば、自ずと言葉の選択が違ってきますね。

コアな感覚とズレた選択をした場合、結果として受け取っている現実は

どこか違和感があったりします。

自分の無意識が投影された世界を観ているので、

コアな状態で見ている現実は、コアな情報に顕在意識がフォーカスします。

結果として、身体には心地良い感覚が創られているでしょう。

恐れの状態で見ている現実は、恐れの情報と関連しているものに対して顕在意識がフォーカスします。

それは気分の良くない感覚が創られますね。

どんな小さなことでも良いのです。

喜び、感動、発見、心地良さ、を日常の中から見つけていきましょう。

大人になると、非日常でないとコアな状態を感じられにくいかもしれません。

子供は理由なく、はしゃいだり笑ったり喜んだりしますね。

楽しくても、嬉しくても、感じることを疎かにしてしまうと、

必要なときに呼び覚ますことができません。

潜在意識がコアな状態を創造できるようにオートメーション化することが大切なのです。

今日は、何に感動しましたか?

春は、いろんな花が咲き街がきれいですね。

新学期が始まり、初々しい子供たちの姿に笑顔がこぼれるかもしれません。

穏やかな天気で老夫婦が散歩していれば、ほっこりすることもあるでしょう。

顔を上げて、周りを見渡してみると

彩り豊かな世界が広がっています。

そこから、あなたのコアが反応する世界を見つけ出してみてくださいね。

この記事を書いた講師:かなやま なほこ