2019年9月20日配信のコラム
今週のコラムテーマは
『背景を評価することが愛することにつながる』です。
背景・・・ピンとこないかもしれませんが、背景とは自分の背景だったり、他者の背景だったり、物事の背景だったりと様々です。
例えば、自分のやっちゃったことに後悔が湧いてきたとき。
あるいは、自分の言ったひとことに、後から嫌気がさして気にし過ぎてしまったりするとき。
”その一点”しか見えていません。
しかし、やってしまったことや言ってしまったことだけにフォーカスを向けてしまうと、それが執着になります。
その執着が、自分をモヤモヤっとさせる妄想に繋がったり、自分を不必要なまでにジャッジしてしまうことにつながります。
そんな時に、少しでもいいから「背景」に意識を向けてみるんです。
『気づいていないかもしれないけれど、
わたしどんなことがあったから、あぁいう行動に出たのかな?』
『どんな気持ちがあったから、ついあぁやって言ってしまったのかな?』
物事は断片的に思えてつながりを持っています。
一つのことだけに執着してしまうと、囚われてしまい不自由になります。
背景を知り、背景を理解し、背景さえも受け入れることで、後悔が未来にとっての良い気づきになることが多いのです。
中には、背景を見つめると、さらに後悔がわいてくることもあるかもしれません。
しかし、そこには自分の”心”があるのです。
悲しかった気持ちかもしれない。
本当は辛かったのかもしれない。
我慢していたのかもしれない。
自分のことを大切にできていなかったのかもしれない。
背景にフォーカスを向けて見えた自分の心は、どんな気持ちや感情であっても尊重していいものです。
それは決して、誰かに認めてもらう必要はありませんし、知ってもらう必要もありません。
自分で見つけて、自分でしっかりと抱きしめる。
そういう機会にする事ができたら、自分を愛するというチャンスだと、わたしは思うのです。
皆さんは、どんな背景を持っていますか?
その背景を、尊重することがあなたにはできます。
背景を尊重したとき、今の自分を受け入れることができて、そしてふさぎこんでいるところから新しい未来が見えてくるかもしれません。
それでは良き週末を。
秦由佳