おはようございます、コアソリューションアカデミアの秦由佳です。
４月のコア学研究所のテーマは
”因果の法則と縁起の法則”に設定したのですが、
それと合わせて今日はコラムで
『希望を、今ここに』
というなんともコラムらしい（？）テーマを
お届けしていきたいと思います。
まず、因果の法則・・・簡単に言えば
原因と結果の法則です。
これは普段わたしたちの思考が持っている法則です。
結果には必ず何か原因がある、という考え方ですね。
一方で、縁起の法則・・・言い換えるならこれは
ご縁や循環の法則、となります。
つまり、縁起の法則とは
一つの結果に対して複数の原因が存在し、
かつ、どれが”正しい原因なのか？”と
特定できないからこそ、
大切なのは原因とか結果とかではなく
”全体性だよね”
というイメージですね。
わたしは個人的に、今の状況においては縁起の法則、そのような視点を持つことって大切なんじゃないかなぁと思っています。
例えば、あなたが誰かの一言に対してとても怒りを感じたとしましょう。
しかし、その人の一言がきっかけだったとはいえ
本当にその人の一言”だけ”が原因だったかどうか・・・
潜在意識などの見えない領域の観点からすると、特定できません。
もしかしたら、無意識のうちにとても疲れていたのかもしれない。
もしかしたら、今までのいろんな不安が積み重なって
その一言で崩れ落ちたのかもしれない。
そんな時に、
なんで？
どうして？
何がいけなかったの？
何がダメなの？
誰が悪いの？
そうやって因果の法則で物事を考えてしまうと、しんどくなる一方なんです。
状況によっては、因果の法則で物事を考え、スピード感持って解決していくときも重要です。
そうではなく、縁起の法則の考え方を持って物事を俯瞰し、
”流れ”を感知すること
それが重要なときもあります。
何事も不変ではなくいつも変化し続け
今この時という瞬間も
変化の流れの中にある１点に過ぎず・・・
何事もめぐりめぐって
回りに回っている。
今、まさに激動・激変の中にいて、心身ともに疲れてしまった・・・という方もいらっしゃるかもしれません。
そんな時は、因果の法則から少し抜けてみて
「流れ」を感じてみませんか？
まるで季節の流れがあるように。
先週までつぼみだった桜は、
もう、少しずつ新緑の気配を醸し出している。
状況は落ち着かないけれど、確実に変化している。
そして、わたし達は幾度もこのような変化の荒波を超えてきて、生きてきたということ。
抽象的ではありますが、そんな事実に身を寄せる時間を過ごすことで、『希望を今ここに』引き出しやすくなるんじゃないかと、思っています。
また、新しい週末がやってきますね。
どこにいらっしゃって、どのような生活をされている方でも
心にとって健やかな週末となりますように。
それでは、また来週！
秦由佳
